就職偏差値という言葉が好きな人は危険大!会社選びの意思決定【転職失敗と成功を両方経験した元ITコンサルの記事】
出会いと別れの季節、春ですね。
自分も周りの方々から『転職する』『転職したい』『転職をしようか悩んでいる』という相談をまた受けることが増えてきました。GW開けの5月半ばが転職を考える時期の一つのピークでしょうか。
今回は、転職活動で面接を受ける企業を探したり、複数の内定を貰えた時に最終的なジャッジを下す際の『会社選びの意思決定』について記事を書きます。
会社選びを失敗させる思考
筆者は転職活動を3回行いました。(転職に至ったのは2回です)
新卒時と合わせると就職活動を4回行ったことになりますが、毎回『成功』と思える就職が出来たわけではありません。
後から振り返ると「あの転職活動は成功だった」または「失敗だったな」というケースに別れます。
その時の経験を考察すると、就職活動で失敗した時には共有する思考が存在してることに気が付きました。
失敗させる思考パターン
- 就職偏差値という言葉が好き
- 自分かやりたいか よりも 人から羨ましがれるか が気になる
- やりたいか よりも 正解かどうか が気になる
- 給与は関係ない気がしてきた
- 会社は成長できるかどうかで選ぶ
このような思考に思い当たる節がある場合は非常に危険です。
会社選びで失敗する、後悔する選択をする可能性が非常に高いと筆者は考えています。
偏差値の概念を卒業できていない
「偏差値の概念を卒業できていない」ということが就職活動を失敗する最も大きな原因だと思っています。
私達の大半は学生時代「いかに偏差値が高い大学に行くか」が重要なレースを強いられてきたのではないでしょうか。本当は学生時代ももっと重要なことがあったのでしょうが、偏差値を獲得できていれば評価をされ、短く、終わりのある学生生活中、問題を感じずに終えられることもできました。
しかし仕事を偏差値で選択することは非常に危険です。あたなは選んだその仕事を50年近く続けていくのです。
偏差値とはいわば"いかに人気であるかのバロメーター"です。
もし『今後一生1つの食べ物しか食べてはいけないなら、どの食べ物を選ぶか』という選択を迫られた時、自分が好きな食べ物ではなく、皆から人気の食べ物を選ぶ人はいないでしょう。
仕事も会社も 今の時代、一生に1つという方は逆に少ないでしょうが、それでも数年は続けていくものです。
辛く厳しいこともあるでしょう。
その時、"周りから人気の会社である"という要素がモチベーションとなり、自分を支え続けてくれるでしょうか。
正解の選択肢なんてない
2つの企業から内定を貰えた時、あなたは『どちらが正解なのだろうか』と悩むのではないでしょうか。筆者も経験があります。
しかし、仕事を通して成功を収めるには、並ならぬ努力が必要です。何度も失敗を経験し、苦しい思いもするでしょう。時には辛くても自分を奮い立たせて這い上がる努力も必要でしょう。
選んだだけで正解になれる選択肢など存在しないのです。
壁にぶつかっても、選んだ道を成功にできるだけ努力ができるか、それだけ自分を奮い立たせるモチベーションがあるか、それこそが選択をする際、つまり会社選びの意思決定する際に最も重要なことでしょう。
会社選びで失敗しないために確認しておきたいこと
給与を馬鹿にしてはいけない
先程「給与の高いコンサル会社を選ばなくて良かった」みたいにも取れることを書きましたが、それは給与しか魅力を感じていないのであれば危険、というのがお伝えしたいことであり、給与を馬鹿にしてはいけません。
筆者の意中では給与は会社選びで3番目に重要なファクターです。
1. 人:誰とやるか・どんな文化の中でやるか
2. 仕事:作業そのものが自分が好きなことか
3. 給与:自分の努力の対価として適切か
これは筆者が会社選びで重要に考えている要素です。給与は自分の努力の対価であるため、不適切だと感じていると段々その環境に嫌気がさしてきます。結果あまり長くその環境で仕事を続けることができない結果になることが多いでしょう。
成長という言葉を勘違いしてはいけない
"圧倒的成長環境"という言葉に惹かれる時期が、筆者にもありました。
もちろん成長環境で働くことは今も重要だと思っています。
しかし成長とは一体何でしょうか。
『やりたいことが出来るようになること』
『なりたい自分に近づくこと』でしょう。
サッカー選手を目指していない人が
ドリブルが上達して『成長しただろ』と言われても納得しないでしょう。
闇雲に「成長環境である」という言葉に飛びついて会社を選ぶと、自分の成りたかった姿からは、大きく道を外れてしまうことにもなりえます。
もちろん『意味がないことなんてない、全ての経験を糧にすることはできる』という考えもあり、それも真実だと思っています。
ただ そうであれば、やはり成長環境の押し売りは その会社を選ぶ理由にはならないのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
これから転職を考えている方は「どうか正解かどうか」ではなく
「壁にぶつかっても自分で正解にしていけるか」を考えてみてください。